今週の詰将棋②の解説①

今週の詰将棋で出したのはこの問題である。

 

「戦車隊(チャリオッツ)から逃げる王様(キング)」

 

作意は

72桂成左 同と上 84馬 63玉 62桂成左 同銀 74馬 53玉 52桂成 同銀 64馬 43玉 42桂成 同銀 54馬 33玉 32飛 同角 44馬 23玉 22飛 同銀 34馬 14玉 24馬 以上25手詰め

 

この詰将棋を作ろうと思ったきっかけは下記詰将棋に起因している。

(暇人作 10月15日出題分)

この詰将棋解いてみて

  

 

 

 

 

 

 

この詰将棋を見て解いた後は特に何もなかったのだが

作者コメントで

「もう少し繰り返せれば面白くなりそうなんですけどね。」

と書いてあった。そう書いてあった。

 

そのコメントを見たとき私はこう思った。

「もう少し繰り返した詰将棋作って驚かしてやろう。」

 

そうである詰将棋初心者の私は出来るんじゃないかと思ったのである。

 

「こんなん。持ち駒に金加えたら楽勝やろう。」

落ち駒の金が強すぎてどうやっても詰む。

 

「こんなん。2段目にと金置いたら楽勝やろう。」

置いてあると金が強すぎてどうやっても詰む。

 

「これ。ひょっとして難しいのか!?」

気付いた。

とりあえず暇人さんの創った詰将棋の駒の意味を全て調べる事にした。

 

最初は52歩の意味が分からなかったが気付いた。

これは横からの飛車打ちに対するものだと。

 

そして桂成して銀でとらせばいいんじゃないのかとも閃いた。

 

そして出来た図が下図である。


読むのが面倒なのでと金を置いて横からに厚くしている。

実は22飛をせずに24歩同玉34馬15玉16飛の余詰めがある。これに気付いたのは完成図が出来てからである。

 

この図をコメントを見た日にずっと考えていて閃いたのである。

だが私はここで気付いた気付いてしまったのだ。

桂馬が4枚存在している事実に。

桂馬4枚あったら馬を端にできるなと。

 

「ここで気付いてしまったなら仕方がない。

 こうなってしまったら私が創るしかないだろうと。

 趣向手順内で4連続桂馬成捨て2連続飛車飛車打ち捨てを行う

 詰将棋を私が創るしかないだろうと。」

 

そして次の日から考え始めた。

作成途中で桂馬を3枚置いたときに気付いた。

銀が1枚足りないなと。

 

どうしようかと思っていたら思い出した。ああそういえば最初に全ての駒の意味調べた時、14銀の意味薄かったな。14角にしたらいいやろと。

 

この時は気付かなかったが後になって気付いた。

14角に変えたことによって退路が開けラストに余詰めがあったのに勝手に消えて居たことに。

 

「これは天啓なのであろうか。それとも天がこの詰将棋を愛したのであろうか。」

軽い感じで14銀を14角に変えて起こった変化に自画自賛をしていた。

 

最後に92歩だったのを93歩に変えたら左右対称っぽくなったなと思い今週の詰将棋に出した。

それが一番上にあった図であり。この図である。

 

ちなみにこれが詰め上がり図である。

 

暇人さんに見ていただくと「驚いた。」と書いてあり目的は達成したと思っていた。

これで全て終わった思っていた。

あの詰将棋解答選手権チャンピオン戦3回出場の暇人さんが余詰めについて何もいってなかったからである。

 

だが私は日曜日から凄い不安になった。

とんでもない数の余詰めが存在しているのではないのかと。

 

そうである日曜日から問題出題者が問題を出した後に問題のチェックをするという離れ業を私はやり始めた。

 

②へ続く