待宵50番その3
7手目61飛成の局面
ここで71香合とすると
玉方82金のある形では62金ではなく
93桂
92玉
91金と玉の下に金を打ち
同玉
71龍
ここで81合は同桂成同金82銀92玉81龍で詰む
92玉は81銀91玉92香同金72銀成(他詰手順多数)で詰む
これで終わりではなく
8手目71飛合がある
飛合も
93桂
92玉
91金
同手順で進め
91金を同飛と取れる
同龍
同玉
61飛(限定打)
92玉と逃げた場合は
81銀91玉92香同金72銀成で詰むので
81合
ここでの合駒は
取り敢えず
角合にすると
同桂成
同金
93香(92香でも82玉93銀とすれば後はほぼ同手順で詰む)
82玉
91角
72玉
81飛成
62玉
51銀
52玉
42金で詰む
金銀合もほぼ同手順で詰む
飛合もほぼ同手順で詰む
これだけだと
61飛の限定打にする必要は無いように見えるであろう
81飛角金銀合は61飛以外でも詰む
だが
桂合は
同桂成
同金
93香(92香でも詰む)
82玉
とこうなり
ここで62飛成が出来るよう61飛の限定打になっている
72金の移動合に
74桂
同歩と取らせて
73歩を一つ上に上げて
73銀
81玉
82龍で詰む
81香合は
81桂成
同金
ここで93香は
82玉で
何と詰まない!?
81香合の時は
92香でしか詰まない
82玉に
62飛成
93銀
81玉
82香
同金
同龍で詰め上がり
待宵って作意が存在しているのかなと思ったのは
93香で詰まない香合が一番作意っぽい気がしたからである
当時は駒余りも最後の変長も問題なかったからね
92金 同玉 72飛成 82金合 81龍 同玉 61飛成 71飛合 93桂 92玉 91金
同飛 同龍 同玉 61飛 81香合 同桂成 同金 92香 82玉 62飛成 72金
93銀 81玉 82香 同金 同龍 27手駒余り
これが49番に続く最終50番として作意っぽいがどうなのだろうか?
まあ作意があったら仕方ない。
待宵50番その2
待宵50番3手目局面
4手目で下に利かない合駒は
取りあえず82香合
81龍で
同玉
61飛成になり
71合に
72金
91玉には93香92合71龍
92玉には93香
で簡単に詰む
82銀合も
81龍同玉61飛成71合72金
香合と同手順を行い
92玉は81銀91玉92香で詰む
91玉は
82金同玉93銀82玉92銀で詰む
4手目82角合は銀合と同じ手順で
最後91玉に71龍で詰む
4手目金合が一番複雑になり
次の81龍に同金は
93銀
91玉
92香
同金
61飛成
81合
と進み
92銀同玉93金91玉92金で詰む
5手目81龍を同金とは取れずに
同玉
61飛成
他合と同手順になり
92玉と逃げるのは
93香同金91金82玉81龍で簡単に詰む
ここで71合になるのだが
これはやってしまった!
その2で終わらすつもりやったのに
その1で書く量が少なすぎた
「その2で終わると思ったのは螺旋の夢やったか・・・」
その3へ
待宵50番
これが待宵50番か
待宵は50番が最終問題である
100番と最近まで思っていたが実は50番だったんだね
手順を眺めていると待宵って作意は存在しているのか?
という気になった
手順は
初手92金
同玉
玉を92に寄せて
72飛成
銀を補充する手に
同金
93香
玉が逃げると91銀で詰むので
同桂
桂が跳ねて空いたスペースに
81銀
82玉
72銀成
同玉
71金
後は尻金で玉を追って
82玉81金92玉91金82玉81龍で詰む
初形は綺麗な美濃囲いで後は基本的な詰手順だったなと思った
待宵のラストを飾る50番がやけにあっさりした感じやけど
まああっさりした最後にしたんやろう
と思っていたが
合駒したら93香で簡単に詰むと思っていたのだが
4手目合駒した場合
取りあえず金合
これが何と!?
93香が詰まない!?
これが93香で詰まないなら
あっさりした詰将棋では無いという事である
50番はあっさりとした詰将棋では無かった!
その2へ
待宵49番その2
4手目44金合から
ここから43香不成とすると
32玉で上に逃げられる
かと言って
51歩成とすると
31玉43桂不成32玉と上部に逃げられる
そこで最初の中合で出した桂を使って
33桂
上部に逃げられないよう退路封鎖を狙う
同桂と取った場合は
上部の退路封鎖が行われているので
43香不成31玉42と21玉32金12玉13歩成の追詰め
33桂が取れないので
31玉になり
42と
同金
同と
同香成
同玉
と駒を清算して
43金
清算して43金と打つ事により32の地点に詰方の駒を利かす
31玉
23桂
今まで43に活用してきた35桂を23に活用する
同香
32歩
22玉
ここで13歩成は同桂で詰まないよ
21桂成
同玉は13に玉方の駒が利いていないので
33桂12玉13歩成で詰む
同金となり
この時急いで35桂と打つと11玉と逃げられて詰まない
14歩が無ければ35桂の1手で詰むと分かれば
13歩成
11玉
ここで23とで香を取るのは合駒されて詰まない
22と
14歩を邪魔駒消去して
同玉に35桂で詰め上がり。
衝撃の完成度の高さ
信じられますか?
この完成度の高さ!
待宵49番詰将棋博物館見て初めて知ってんけど
これほどの名作が
何故例題にあまり上がってこないのか?
「超国家組織の力が働いているとしか考えられん」
そこでこの詰将棋を眺めてみると
最近は冷えてたまらんな
溜まっているのも土日考えるとしよう
待宵49番その1
待宵1番の前に驚いたことを書いたのだが
これは連載を始める前に心底衝撃を受けた詰将棋
この詰将棋を見たから連載を始めたと言っていい
特筆すべき点は歴代名人の図式では無く
待宵に収録されている点
これは何かというと江戸時代にはすでに有名手筋だった事を指している
江戸時代にはすでに有名手筋だったって信じられますか?
手順は
初手香を打つしかないのだが
45香(~49香まで可)
この地点より近くから打っては詰まない
2手目43歩の中合いは
42と
同玉に43桂成31玉42成桂で詰む
42とを同玉と取ったら詰んでしまうので
42とを取れる駒を43に合駒しないといけない
42とを取れる合駒は43飛金合となる
43飛合は
同香32玉に
同玉42とで詰む
43金合は
こうなると
42とは同金で詰まず
同香も32玉で詰まないのだが
51歩成
こうする事で同玉は43桂と金を取れるので後は金打ちで詰む
32玉には43桂成ですぐ詰む
31玉に
43桂成と金を取り
32玉に
31桂成
45桂を2段活用することで
33玉に44金で詰む
45より香が遠くないと最後の44金が打てない為詰まない
43金の中合いから桂を2段活用するこれが作意と思いきや
何と!?
玉方の応手が誤っており
2手目は最後の金打ちを防ぐ
44の地点への中合いになる
すなわち連続中合が発生する
44歩と中合いすると
同香43金合51歩成31玉となり
43桂とした場合は44金と打てずに詰まないので
ここで32歩
同玉43と31玉42とですぐ詰む
前に利く駒はすぐ詰む
44角合とした場合も上記図で42角になりこれもすぐ詰む
以上により
44にする合駒は前にも斜めにも利かない駒
桂合になる
同香
43金合となる
この連続中合江戸時代にはすでに有名やったんかい!
寒いからその2へ続く
待宵48番
これは初めて知った!
こうしないと詰まないのか!
今の基準だと出来ないのが残念である。
手順は
初手43角成
22玉としてから
驚愕の
32馬
こんな事をしたら
同玉と取られたら角がいなくなるだけじゃないか!
と思うが
代わりに詰方22歩が盤上から消えている!
盤上から22歩が消えた効果で
12飛が打てる
初めて知ったのはこの形での12飛打ち
22合は43銀成
22銀の移動合は43銀成31玉23桂同銀42成銀で詰む
12飛に
同香として玉を12の地点に逃がさないようにしてから
43銀成
22玉に
34桂
12飛の効果で玉が12に逃げれなくて
11玉となり
23桂で詰め上がり。
この時代だとこの手順が作意っぽいがどうなのであろうか?
4手目同銀は
34桂
31玉に
23桂(43桂でも可)
同銀に後は41飛32玉42飛成で詰め上がり。
好手順が多数織り込まれた詰将棋であった。
駒が余らなければ例題に何回も採用されていたのではないかと思われる。
4手目同玉の方が12飛の退路封鎖が入り作意っぽいが同玉同銀どちらなのであろうか?
そこでこの詰将棋を眺めてみると
最近寒いのであんまり考える気が起こらない
今度考える
待宵47番
これは有名な基本手筋
基本手筋の詰将棋で人気の手筋
この有名手筋はいつからあるのだろうか?
手順は
初手81銀
同玉は
82龍82合61龍同金92金71玉82龍で早詰
71玉は
73龍で
同金は93角成81玉82龍
72金合は同銀成同金82金
で早詰
従って81の銀を取れずに
82玉に
93
ここで81玉は初手81銀を同玉とした時と同じ手順で詰む
71玉と躱し
82龍
同玉に
62龍と金を取る
72合は92金で詰むので
62同金と取り
93角成
同玉に92金で詰め上がり。
素晴らしい詰将棋なのだが
3手目62龍でも詰んでしまう
同金93龍71玉82龍61玉62龍同玉72金52玉42金で詰む
この時代これは問題無いと言えば問題無いのかも知れないが
玉方53歩を置くか66角にするだけで防げるので気になった
今ならこんな感じで出るのかも知れない
初手に詰ます為の銀を設置して基本手筋で詰め上げる
基本手筋の教科書的な詰将棋であった
この手筋は知っているがこの図は有名なのだろうか?
そこでこの詰将棋を眺めてみると
時間がないので
明日