待宵49番その1
待宵1番の前に驚いたことを書いたのだが
これは連載を始める前に心底衝撃を受けた詰将棋
この詰将棋を見たから連載を始めたと言っていい
特筆すべき点は歴代名人の図式では無く
待宵に収録されている点
これは何かというと江戸時代にはすでに有名手筋だった事を指している
江戸時代にはすでに有名手筋だったって信じられますか?
手順は
初手香を打つしかないのだが
45香(~49香まで可)
この地点より近くから打っては詰まない
2手目43歩の中合いは
42と
同玉に43桂成31玉42成桂で詰む
42とを同玉と取ったら詰んでしまうので
42とを取れる駒を43に合駒しないといけない
42とを取れる合駒は43飛金合となる
43飛合は
同香32玉に
同玉42とで詰む
43金合は
こうなると
42とは同金で詰まず
同香も32玉で詰まないのだが
51歩成
こうする事で同玉は43桂と金を取れるので後は金打ちで詰む
32玉には43桂成ですぐ詰む
31玉に
43桂成と金を取り
32玉に
31桂成
45桂を2段活用することで
33玉に44金で詰む
45より香が遠くないと最後の44金が打てない為詰まない
43金の中合いから桂を2段活用するこれが作意と思いきや
何と!?
玉方の応手が誤っており
2手目は最後の金打ちを防ぐ
44の地点への中合いになる
すなわち連続中合が発生する
44歩と中合いすると
同香43金合51歩成31玉となり
43桂とした場合は44金と打てずに詰まないので
ここで32歩
同玉43と31玉42とですぐ詰む
前に利く駒はすぐ詰む
44角合とした場合も上記図で42角になりこれもすぐ詰む
以上により
44にする合駒は前にも斜めにも利かない駒
桂合になる
同香
43金合となる
この連続中合江戸時代にはすでに有名やったんかい!
寒いからその2へ続く