今週の詰将棋㊿の解説その1

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

22角 12玉 14龍 13飛合 13角成 同桂 32飛 同金 24桂 22玉 32桂成 同玉 42金 同歩 同香成 同玉 54龍 51玉 52銀 同玉 53金 61玉 64龍 72玉 73歩 82玉 85香 83歩合 72歩成 93玉 83香成 同玉 73と 92玉 94龍 93金合 83と 81玉 82歩 71玉 74龍 61玉 72龍 51玉 52龍 以上45手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いはこれを見ると下図を見ると分かりやすいんだと思っている。

(永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋 第93問)

22角を打って12玉に14龍とした時にこの図だと飛車合が出来ないが飛車合が出来るとそこからまた手が続く。

そこから作った詰将棋

要するに狙いは「第16世永世名人詰将棋アレンジ」

 

最初に閃いた図はこれ。

「作意は22角12玉14龍13飛合同角成同桂32飛22金合24桂21玉31飛同玉32金同金同桂成同玉42金22玉24香12玉23龍だったんだ・・・」

「金頭の32に取った飛打ちをしたら飛車のある32の地点に効かす22金合だったんだ・・・」

「調べてみるとこの詰将棋は余詰めだったんだ、余詰めを直そうと何度もした!」

「だけど直らなくて・・・俺と戦って・・・時間が掛かった!」

「余詰めなんだ!この詰将棋はもう!なら44銀を取るしかないじゃないか!!」

と思って44銀を取って左側に逃がすようにしたのが今週の詰将棋に出した詰将棋

 

初手25桂は12玉14龍13歩合で詰まない。

2筋に香が打てない為詰まない。

 

初手46角と合駒請求も

同角と取った後24の地点に銀が効く為、詰まない。

 

そこで初手22角

取ると2筋に香が打てて詰む為、12玉と躱し14龍の王手

ここで13桂の移動合は同龍21玉31角成同玉22金で簡単な為13の地点に合駒。

23の地点に効かさない合駒は24桂23香なので23の地点に効かす合駒。

金合は

同角成同桂24桂21玉23龍で簡単。

 

ここで飛車合を発生させることで手が続く。

同角成同桂となり

ここで24桂打ちとすると21玉となり詰まない。

そこで金の頭に飛打ち。

 

ここで飛車を取らず合駒は早く詰む。

例えば31の金を守る22銀合

24桂21玉23龍で簡単。

32の地点を守る金合

24桂21玉32香同金同桂成同玉で持ち駒金2枚になり詰む。

 

32飛には同金と取り金を移動質駒にする。

 

ここでの24桂に玉の逃げ方は22玉

21玉とすると23香と打たれて同金と取れない為早く詰む。

例えば23香に22歩合

32桂成同玉22香成同玉23歩で詰む。

前に効かない桂合も

32桂成同玉22香成同玉24龍23合14桂と桂が打てるため詰む。

角合も

32桂成同玉22香成同玉23金31玉22角21玉11角成同玉13龍と1筋を破って詰む。

 

そこで22玉と逃げ32桂成同玉42金同歩同香成同玉44龍と進む。

 

その2に続く