今週の詰将棋㉞の解説
今週の詰将棋で出したのは下図。
作意
33飛成 15玉 35龍 25角合 26龍 24玉 35馬 14玉 25龍 同桂 26桂 15玉 51角 24香合 同角成 同歩 16香 以上17手詰め
詰め上がり図
この詰将棋の狙いはこの構想全部である。
①35の地点にいる飛車を龍に変える。
②その時に頭の丸い角合を発生させる。
③角合を発生させた効果で角の頭に龍をどかす。
④飛車の次に龍がいた35の地点に馬を持ってくる。
これで35の地点にいた駒が飛車・龍・馬になる。
⑤どかした龍で角を取り、この時に最初に頭の丸い角合を発生させた効果でもう角合出来なくて詰む。
何故ここまで具体的かというとある詰将棋を見た時にこの構想を閃いたからである。
この詰将棋を眺めていると上に挙げた構想を閃いた。
(考え始めた素材図)
この図から考えていると構想通りに作れそうな気がしてきた。
そして試行錯誤の末作ったのが今週の詰将棋で出した図。
詰将棋の解説に入る。
まず35の地点にいる駒を飛から龍に変える。
ここで角合以外だと
香合は同馬同桂16香で簡単。
桂合は26龍14玉16龍15合26桂24玉35馬で詰む。
銀金飛合は26馬14玉25馬同桂26桂15玉で合駒した駒を打って詰む。
なので頭の丸い角合を発生させる。
ここで26馬とすると角での合駒請求時に角合が発生して詰まない。
なので35馬が出来るように角の頭に龍をどかせる。
ここで14玉は16龍で簡単。
よって24玉35馬と飛車の次に龍がいた35の地点に馬を移動させる。
14玉25龍同桂26桂15玉51角の時角合が発生出来なくて詰む。
最後の合駒は何でもいい。
うむ。構想通りの詰将棋が作れた。
(届いたミーナさん案図)
こちらの方は詰将棋らしい手筋が複数入っている。
要するに遥かに完成度が上がっている。
最初の構想しか思い浮かばなかった私には到底浮かばなかった図である。
ひょっとしたら素材図は汎用性の高い図なのかもしれない。