今週の詰将棋㊽の解説
今週の詰将棋で出したのは下図。
作意
32香成 同香 44角成 33歩合 同馬行 同香 34桂 同歩 33銀 11玉 12歩 同玉 13香 同玉 31馬 12玉 22馬 以上17手詰め
詰め上がり図
この詰将棋の狙いは「31の地点にある香を34の地点まで1路づつ上がる。」
素材図はこれ。
取り敢えずこの図を詰むようにしてみるといろいろ考えられるがこれにした。
この詰将棋で33の地点にいる歩が34に上がる為、31に歩では無く香を1マスづつ前進するようにしたのが今週の詰将棋で出した図。
要するにこれでも同じ手順で詰む。
(31の駒を香→歩持ち駒香→歩にした図)
初手32香成に12玉は
24桂と退路を塞ぐと詰む。
これで15玉の脱出経路が無くなる為
同歩21銀13玉31馬23玉22馬34玉44角成で詰む。
2手目同香に34桂と打つと同香なら直ぐ詰むが12玉をした時
ここで退路が封鎖出来ないので詰まない。
例を挙げると
13香同玉22銀12玉11銀成13玉で詰まない。
13香同玉35角成同桂22銀12玉24桂同歩13銀成同玉31馬で上部に逃げられる為詰まない。
そこで3手目44角成とする。
ここで12玉は24桂と退路を封鎖して詰む。
そこで33に合駒ここでの桂合が詰まない為に桂合を出来なくしている。
ここで同馬行同香となり香が33の地点行かせる。
香が33の地点にある効果で22銀と打てば42の馬と連結出来るためもう24桂の退路封鎖が不必要になり34桂が可能になる。
後は同香に33銀11玉から歩香で玉を吊り上げて詰め上がる。
言われてみると形と手順が普通過ぎる気がする。
だがしかし、後々考えて見ると普通過ぎる詰将棋で良かった気もする。