今週の詰将棋㉜の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

16香 15歩合 同香 同玉 16歩 14玉 23飛成 同玉 56角 45桂合 同角 同銀 22銀成 同玉 14桂 同角 23歩 同角 32金 11玉 12銀 同玉 21飛成 以上 23手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋は収束の完成度が異常に高い筈。

なぜならあの第16代永世名人詰将棋を12手逆算した図だからである。

永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋 第167問)

逆算をした詰将棋の図。

 

この詰将棋を解いていると角のラインに14桂23歩32金と連続で打つ手筋に驚いた。私が初めて見ただけで実は有名なのかもしれない。それと「手順的に合駒を出せば歩合と桂合限定になるな。」と思い歩合桂合を出したのが今週の詰将棋に出した図。

 

2手目15桂合は

桂が手に入るので角で合駒を出さずに

同香同玉16歩14玉23飛成同玉22銀成同玉34桂23玉12銀不成で早詰み。

金香合は同香同玉16歩の時16歩をとるしかないから簡単。

 

なので歩合。

 

45角に対し34合は12銀不成で簡単。

 

そこで45合だが飛金合は

同角同銀22銀成同玉33金で

31玉に金合だった場合は22金

飛合だった場合は32飛21玉22金で詰む。

 

45香合は

同角同銀22銀成同玉33金31玉32歩21玉23香で詰む。

 

なので桂合。

同角同銀の図で永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋第167問と同一図になる。

(再掲 永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋 第167問)

 

ここから14桂23歩32金と角のラインに駒の種類を変えながら打つ手筋が発生する。

 

この詰将棋は中原手筋の紹介も兼ねている。問題ある可能性もあるが多分これくらい問題無いやろと勝手に思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋㉛の解説

 今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

21飛 同玉 13桂不成 22玉 45馬 24馬 同香 33玉 53飛 42玉 31角 同玉 51飛成 41合 21香成 (31角に41玉 43飛成 31玉 21香成でもよい) 以上15手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の表向きの狙いは「玉の退路を封鎖しない方に桂不成を行うことで玉の退路を開ける馬の移動中合」である。

 

解説の前に下図を見て頂きたい。

(自作図 7手詰め)

桂不成で玉の退路を塞ぐ手筋の詰将棋。わかる人は一目、要するによくある手筋。

 

次にこの図。

(自作図 11手詰め)

玉の逃げ道を開けるため移動中合を発生させる手筋の詰将棋。これもわかる人は一目、よくある手筋。

 

普通にぐぐーん強くなる詰将棋200みたいな名前の本を買った場合、(※タイトル名は適当。今脳内に閃いたタイトルにしてみた。もしそのタイトルの本が存在してた場合。その内容とは一切関係ありません。)上記2つの玉の退路を塞ぐ桂馬不成と玉の退路を開ける桂の移動中合は何問か入っていても別におかしくはない基本手筋である。

 

分かったであろうか。この詰将棋の真の狙いは、「今後玉の退路を塞がない方に桂不成で跳ねて馬の移動中合をする手筋の詰将棋が普通に基本手筋として本に入ってくるのかも知れないと閃いた。」である。実はもう入っているかも知れないがそれは知らない。

 

詰将棋の解説。

5手目45馬の限定移動。これで玉が一気に狭くなる。

23の地点に利かす24飛金合は

21飛33玉24飛成43玉54龍33玉23香成で簡単

 

そこで42の退路を開ける24馬の移動中合

ここで55馬で玉が捕まってそうだが

42の退路が空いた効果で31玉で詰まない筈。

 

その為、同香とする。

ここで31玉は

42の退路を塞ぐ53角。

42合駒をすると21飛なので41玉43飛52玉42飛成で詰む。

 

24香33玉53飛となる。

ここで43合は42への退路を塞ぐ51角

42合23香成で詰む。

 

その為、42玉。

ここで手筋の31角。

これに対して同玉でも41玉でも同手数駒あまりなしで詰む。

玉方変同有りと書いたのはラスト4手のここ。

これぐらい問題無いやろと思っていたんだが「玉方変同有りがー」勢力が気にするのかなと思い取り敢えず書いてみた。

 

これで玉方の退路を塞がない所に桂跳ねをして馬の移動中合をする詰将棋が基本手筋として今後、本にぐぐーんと入ってきた場合は私が閃いた理論が実証されたと思って間違いは無い筈。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋㉚の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

あ)22香成 同銀 い)23銀 21玉 31歩成 同銀 22歩 同馬 同銀成 う)同銀 32角 え)同玉 43桂成 同玉 44金 52玉(42玉) 53金 お)51玉 43桂 41玉 31桂成 同銀 42歩 同銀 同金 同玉 53銀 43玉 44銀成 52玉(42玉) 53成銀 41玉 42歩 51玉 31龍 以上35手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは

前半部分「龍と角の利きを止めてる35桂を活用させないようにする玉方21銀の移動」

後半部分「金の次はがした銀で行う趣向的手順」

上記2つ。

 

あ)初手22香成に同馬は同桂成同玉に24歩で

13玉は33龍14玉23龍25玉26金で詰む。

14玉は15金同玉26龍14玉36角13玉23歩成で詰む。

同玉は35龍23玉24金12玉34角22玉23金で詰む。

 

よって

あ)初手22香成には21への退路を開ける同銀。

 

い)3手目23銀に同銀は同桂成で結構詰むが

これも24歩とすると

同玉は35龍23玉24金22玉23銀21玉31歩成で詰む。

14玉は15銀同玉26龍14玉15金13玉23歩成で詰む。

13玉は23金14玉15銀同玉26龍14玉の形になって詰む。

この飛車の先にある歩に金を置く形は汎用性が高いのかもしれない。

 

よって

い)23銀には開けた退路に逃げ込む21玉

 

う)10手目同銀ではなく同玉は

23金21玉32角同銀22歩31玉43桂不成42玉32龍で詰む。

 

10手目同銀とする。

 

え)同玉ではなく31玉には23桂不成と作意とは逆のこちら側に活用する。

これにより43角成同玉44金と進めた時31の地点に桂馬がもう一枚効いている事で早く詰む。

要するにこうなる。

 

18手目51玉でないと打ち歩詰め逃れ手順が発生しない為早く詰む。

打ち歩詰めを解消する為、

43桂41玉31桂成と銀を呼び込んで

銀で玉追いをもう一度して詰め上がる。

 

(自作図作意10手目の図)

 

ここから22の地点にある銀を動かす逆算を10手行ったが私にしては上手くいったのではないのか。

コメントにあったが11歩は飾り駒になっていた。無くても詰む要するに無駄駒である。一応12玉の変化をほぼ読まなくてする効果だけはある。

まあそれは置いといて。

 

ミーナさんよりコメントで13角配置で角の剥がしが出来るとコメントが

あった。

(コメントにあったミーナさん案図)

確かにこうすると角がはがせる。

 

32角短打から23桂不成の変化が面白いんじゃないかと思っていた私には思い付かなかった図である。

勉強になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋㉙の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

22桂成 13玉 24銀 同玉 15角 14玉 24飛 13玉 12成桂 同玉 22歩成 13玉 23飛成 同馬 33角成 14馬 23馬 以上17手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「駒を積んで崩すときに一番最初に積んだ駒を一番最初に崩す。」

この時に一番最初に積んだ成桂を一番最初に崩す。

 

ちなみに詰将棋らしい手はほぼない為、非常に簡単。

変化として15角に25玉の時、

26飛14玉に24飛となれば作意より2手長いが

24飛では無く33角成が出来る為、早く詰む。

 

26飛34玉24飛33玉の時

54~94飛とする。

14飛だと24への焦点の合駒が発生して逃れる。

 

最後は詰め方の駒を余らせない為だけの14馬の移動合をして終わる。

こうしないと詰め方の駒が余ってしまう。

 

この詰将棋の元になった図はミーナさんのコメントにもあったが収束5手のところである。

(元になった一応自作図)

この時に15角と24飛を積んで崩せるなと思い付き作ってみる。

(要するにこの図)

一番最初に崩す22の駒を盤上に配置したいなと思い作った図が今週の詰将棋に出した図。

 

詰将棋らしい手がないがまあいいやろう。