今週の詰将棋㉛の解説
今週の詰将棋で出したのは下図。
作意
21飛 同玉 13桂不成 22玉 45馬 24馬 同香 33玉 53飛 42玉 31角 同玉 51飛成 41合 21香成 (31角に41玉 43飛成 31玉 21香成でもよい) 以上15手詰め
詰め上がり図
この詰将棋の表向きの狙いは「玉の退路を封鎖しない方に桂不成を行うことで玉の退路を開ける馬の移動中合」である。
解説の前に下図を見て頂きたい。
(自作図 7手詰め)
桂不成で玉の退路を塞ぐ手筋の詰将棋。わかる人は一目、要するによくある手筋。
次にこの図。
(自作図 11手詰め)
玉の逃げ道を開けるため移動中合を発生させる手筋の詰将棋。これもわかる人は一目、よくある手筋。
普通にぐぐーん強くなる詰将棋200みたいな名前の本を買った場合、(※タイトル名は適当。今脳内に閃いたタイトルにしてみた。もしそのタイトルの本が存在してた場合。その内容とは一切関係ありません。)上記2つの玉の退路を塞ぐ桂馬不成と玉の退路を開ける桂の移動中合は何問か入っていても別におかしくはない基本手筋である。
分かったであろうか。この詰将棋の真の狙いは、「今後玉の退路を塞がない方に桂不成で跳ねて馬の移動中合をする手筋の詰将棋が普通に基本手筋として本に入ってくるのかも知れないと閃いた。」である。実はもう入っているかも知れないがそれは知らない。
詰将棋の解説。
5手目45馬の限定移動。これで玉が一気に狭くなる。
23の地点に利かす24飛金合は
21飛33玉24飛成43玉54龍33玉23香成で簡単
そこで42の退路を開ける24馬の移動中合。
ここで55馬で玉が捕まってそうだが
42の退路が空いた効果で31玉で詰まない筈。
その為、同香とする。
ここで31玉は
42の退路を塞ぐ53角。
42合駒をすると21飛なので41玉43飛52玉42飛成で詰む。
24香33玉53飛となる。
ここで43合は42への退路を塞ぐ51角
42合23香成で詰む。
その為、42玉。
ここで手筋の31角。
これに対して同玉でも41玉でも同手数駒あまりなしで詰む。
玉方変同有りと書いたのはラスト4手のここ。
これぐらい問題無いやろと思っていたんだが「玉方変同有りがー」勢力が気にするのかなと思い取り敢えず書いてみた。
これで玉方の退路を塞がない所に桂跳ねをして馬の移動中合をする詰将棋が基本手筋として今後、本にぐぐーんと入ってきた場合は私が閃いた理論が実証されたと思って間違いは無い筈。