面白い詰将棋の創り方

今日知ったことがある。

記事のタイトルの名前で有名な詰将棋作家が私の作った詰将棋を紹介していたのである。(その有名な詰将棋作家の名前が気になる人はそれくらい自分で調べろ)

 

実はそれはうれしいのである。

他人の意見が聞けて凄いうれしいのである。

面白い詰将棋を見付けたと書いてありうれしいのである。

 

もう一つは正直に言うと驚きがあった。

なぜならその作家が嫌いなタイプの詰将棋だとブログを見て私が勝手に思っていたからである。

あろう事か改良図まで考えているとは。

 

さらに

「これは経験なんで中々面白い作品を創るようになるだろうと思って期待しているのである。」

こんな文章を書かれると次に出す今週の詰将棋が出しにくくなってしまうではないか。

なぜなら次は相当冴えない詰将棋を出そうとしていたからである。

要するに期待外れの詰将棋を出したかったからだ。

 

まあそれは考え過ぎだろう。

やはり私は全く気にせず次は相当冴えない詰将棋を出す予定。

 

 

 

 

 

 

持っている詰将棋の本 永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋⑩

この詰将棋については是非紹介しなければならないのでここに書き記そう。

 


(第163問)

気になる人がいたら解いてみて。

私は最初解いた時は「この詰将棋上手いな。」としか思わなかったが、ある日図面を眺めている時にふと気付いた。

「これはひょっとしたらあれじゃないのかと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんにも是非考えて欲しい事がある。

 

この詰将棋を作った時にはすでに3段曲詰めの詰将棋が世に存在していたのだろう。

ある記者が中原さんに

「今3段以上の曲詰めがあるみたいですね。」

と聞かれたときに

 

皆さんも胸に手を当ててよーく考えて欲しい。

もしあなたが第16代永世名人の称号を持つ男だとしたら・・・

もしあなたが通算タイトル獲得数64の男だとしたら・・・

 

私なら作れそうならすでに作っていて

 

「まさか、私がまだ作っていないとでも?」

と答えるだろう。

 

そうである私が気付いたのは

『史上初の2文字での3段曲詰め』

を意識して作っているのではないのだろうか?

である。

開始図

『凸』と『凹』

 

途中図

『凹』と『凹』

 

詰め上がり図

『」』と『。」』要するに終わりの意。ちなみに途中図にもなって

いる。

 

特にラストの収束を見るとこの形にしたくてしているように見える。

 

これが曲詰めになるのか曲詰めにならないのかは私は知らないが。

 

皆さんも胸に手を当ててよーく考えて欲しい。

3段曲詰めが世に存在していて

「今3段以上の曲詰めがあるみたいですね。」
と聞かれたときに

もしあなたが第16代永世名人の称号を持つ男だとしたら・・・
もしあなたが通算タイトル獲得数64の男だとしたら・・・

私なら作れそうならすでに作っていて
「まさか、私がまだ作っていないとでも?」
と答えるだろう。

 

当然、作った詰将棋とは『史上初の2文字での3段曲詰め』にしているのではないのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋③の解説

今週の詰将棋に出したのは下図である。

 

作意

63桂 62玉 51角 63玉 52飛成 同玉 42飛 53玉 43飛成 64玉 54龍 75玉 65龍 86玉 76龍 97玉 87龍 以上 17手詰め

 

根っからの詰将棋初心者であるわたしは、中原誠氏の詰将棋の本を解くこともせず、ただぼんやりと眺めているだけのときがある。

 

本作は、中原氏の作品からインスピレーションを得たものである事は間違いない。元になったのは『永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋』第30番である。

(『永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋』第30番)

 

しかし、今2つの詰将棋を見比べてみると、21角と61桂と52飛と上部の2枚の歩がある事と持ち駒に角桂がある箇所しかない。(思ったより結構似てたわ)

 

想像するに、多分51玉の形だと63桂から先の62玉51角63玉の時に飛車をとると42飛打ちからこの趣向が出来るなと。図をぼんやり眺めていた時に閃いたのだろうと思う。

 

詰将棋創作のこつは、「勝手な手順を夢想するところにある」と本に書いてあった。

 

実際の創作では、趣向手順中龍が離れることが可能な事を心配するのに大部分の時間を費やした。もっと軽い駒で防ぎたかったが、57と金67と金の配置はいわば保険をかけた安全策。

 

さらに解説は続く

変化手順で63桂62玉51角72玉52飛成62歩合となった時

大駒4枚あるので適当でも詰むが

62角成83玉85飛74玉84馬64玉54龍で詰む。

 

これが詰め上がり図。

 

意図せずに創作したのに、開始図と詰め上がり図が記号っぽくなったな。

 

 

 

今週の詰将棋③

前回で重要なことを学んだ。

複雑な詰将棋を出してはならないと。

 

水の上では簡単に泳いでいるように見える水鳥が

水の下では複雑な動きをしている。

そんな詰将棋を今週の詰将棋で出してはいけないんだと。

 

今週の詰将棋は下図です。

(わかった方はコメント欄に何手詰めかだけコメントお願いします。)

 

 

 

 

今週の詰将棋②の解説③

②の続き

この詰将棋の作意は

72桂成左 同と上 84馬 63玉 62桂成左 同銀 74馬 53玉 52桂成 同銀 64馬 43玉 42桂成 同銀 54馬 33玉 32飛 同角 44馬 23玉 22飛 同銀 34馬 14玉 24馬以上 25手詰め

 

この詰将棋の狙いはまず桂成捨てを含めた1サイクルを行い。それが桂馬がなくなるまで4サイクル行い。まったく同じことを次は桂馬の成捨てではなく飛車捨てで2サイクル行うことである。桂馬成捨てでも飛車打ち捨てでもまったく同じ趣向を6サイクル行うことである。

 

後この詰将棋は私の言葉で言う「クリティカル・ストリート」を達成していて、

(クリティカル・ストリートとは1つの筋だけで捨て駒が発生し、なおかつそれが4マス以上であること。私が勝手に造った造語。)

 

なおかつ私の言葉で言う「完璧」でもある。

(ここでいう完璧とは手筋以外の手が0手で有る事。)

 

捨て駒が2段目だけに発生し、4段目で馬の移動を行う。

趣向が終わったら玉が3段目から4段目に移動し即詰め上がり。

なにか面白い感じで有り。詰め上がり図も王と馬を除くと左右対称になっている。

非常に私好みの詰将棋になっている。

 

軽い気持ちで作ったけど凄い詰将棋になった。

「俺って才能あるんじゃね」

自画自賛しつつ終わる。

 

 

今週の詰将棋②の解説②

①の続き

この詰将棋を調べていると気付いた膨大な変化があった事に。

全部調べてから出せって話だろうがまあ驚かせたかったいじょうそれは仕方無い。

 

まず初手72飛だが

同と寄りは同桂成左 あ)同と63玉 い)73成桂52玉61馬同と62飛同と同成桂同銀同桂成左53玉64銀で詰む。

あ)で同歩は83飛で詰む。
  同と同桂成同歩は83飛で詰む。

 

い)の73成桂を防ぐために82にと金と置いておかなければならない。
と金が無くなればこの変化で詰む。

73成桂の好手から61馬の好手がある。

 

64銀の図

なので72飛打ちに同と寄りとは出来ない。

 

次に72桂成右だが

同歩は84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉 う)63飛同銀同馬同玉74銀53玉63飛で詰む。

う)この63飛の好手がある。

清算した後詰んだ図

なので72桂成右に同歩とは出来ない。

 

作意順通り進めこの紛れ

72桂成左同と上84馬63玉62飛だが

え)同と上ととると同桂左成同銀74馬53玉52飛同銀同馬で詰む。

え)の変化で5筋の守備が無くなるため51のと金ではとれない。

 

次は62桂成右の紛れだが

お)同と上は同桂成同銀74馬53玉52飛同銀同馬で詰む(62飛を同と上と一緒)
  同と寄は同桂成同銀74馬53玉52飛同と同桂成同銀54飛43玉52飛成で詰む
  同歩は同桂成同銀74馬53玉52飛同銀同馬同と54飛63玉74銀で詰む

お)で同と寄りの場合

お)で同歩の場合

お)で同銀とした場合。同桂成のとき同と寄と出来52の地点と73の地点を厚くできて詰まなさそうである。

同と寄りの図。

 

作意順通りに進め

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀ここで同桂成とすると

同と寄りとすると1つ前の逃れ図と同じになる。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉 か)52飛

か)ここで52飛とすると同銀同桂成同と64馬43玉34銀同銀44飛32玉34飛22玉31馬12玉21馬同玉で詰まない。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉 き)42飛

き)ここで42飛は同銀同桂成同とで詰みそうに見えない。

 


72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉42桂成同銀54馬33玉 く)34飛

く)ここで34飛は22玉で詰まない。
     44馬も32玉12飛22歩合で詰まない。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉42桂成同銀54馬33玉32飛 け)同角

け)14への退路開放するための同角.。同角じゃないと早く詰む。

 

これで作意順以外の紛れは耐えれそうである。

 

③へ続く