今週の詰将棋③の解説
今週の詰将棋に出したのは下図である。
作意
63桂 62玉 51角 63玉 52飛成 同玉 42飛 53玉 43飛成 64玉 54龍 75玉 65龍 86玉 76龍 97玉 87龍 以上 17手詰め
根っからの詰将棋初心者であるわたしは、中原誠氏の詰将棋の本を解くこともせず、ただぼんやりと眺めているだけのときがある。
本作は、中原氏の作品からインスピレーションを得たものである事は間違いない。元になったのは『永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋』第30番である。
しかし、今2つの詰将棋を見比べてみると、21角と61桂と52飛と上部の2枚の歩がある事と持ち駒に角桂がある箇所しかない。(思ったより結構似てたわ)
想像するに、多分51玉の形だと63桂から先の62玉51角63玉の時に飛車をとると42飛打ちからこの趣向が出来るなと。図をぼんやり眺めていた時に閃いたのだろうと思う。
詰将棋創作のこつは、「勝手な手順を夢想するところにある」と本に書いてあった。
実際の創作では、趣向手順中龍が離れることが可能な事を心配するのに大部分の時間を費やした。もっと軽い駒で防ぎたかったが、57と金67と金の配置はいわば保険をかけた安全策。
さらに解説は続く
変化手順で63桂62玉51角72玉52飛成62歩合となった時
大駒4枚あるので適当でも詰むが
62角成83玉85飛74玉84馬64玉54龍で詰む。
これが詰め上がり図。
意図せずに創作したのに、開始図と詰め上がり図が記号っぽくなったな。