今週の詰将棋54の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

34角 同銀 22と 13玉 63飛成 33銀合 同龍 同桂 12と 同香 22銀 23玉 32銀 同玉 42飛 23玉 13銀成 同玉 22飛成 以上 19手詰め

 

詰め上がり図

 

 

個人的なこの詰将棋の狙いはまずは下図を見てもらう。

よくある実戦形の基本図の1つみたいな図。

ここから22銀不成か22銀成の手筋が良く出る。

そこで22とで詰むようにしたもの。

 

初手22飛には13玉24飛引成同銀63飛成33歩合は34の退路が空いているため捕まらない。

34の退路を封鎖する34角打ち

合駒をしたら22飛から簡単に詰む。

同銀に22と

ここで22銀成とした場合には63飛成に33合で飛車打ちのスペースが無い為詰まない。

 

13玉63飛成に33歩合は

12飛同香同と同玉52龍で詰む。

そこで龍の横からの王手を防ぐ33金合も同龍同桂12金同香同と同玉32飛で詰む。

ここで角合は作意順通り進むしかないと思っていた。

希望限定と書いたのは持ち駒角だと41角32合が発生する為。

が角合なら早詰みがあるとのコメントを頂いた。

 

流石である。

作者よりこの詰将棋に詳しい。

 

則ちこの局面

ここで同龍同桂に23とすれば詰むと

同玉に41角と打てば

32飛金合は同角成42飛

32他合は21飛

で簡単に詰む。

作者の確認不足のところが存分に発揮された。

 

そこで銀合。

 

同龍同桂となった時ここで12とこちらにと金を捨てる。

同香22銀23玉32銀同玉42飛23玉で22の銀を邪魔駒消去して詰め上げる。

 

 

うむ。

銀合の時は12と角合の時は23とと活用して

作者の確認不足のおまけつき会心の出来であろう。

 

 

 

今週の詰将棋53の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

43桂 42玉 52飛 同玉 51飛 42玉 53銀 43玉 42銀成 同玉 43銀 同玉 32銀 42玉 41金 32玉 52飛成 33玉 42龍 以上19手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは『以前書いた「初心者用逆算での作り方」の記事にあった自作図を更に逆算した。』になる。

これが狙いになるのか?という気がしなくもないが恐らく狙いになるだろうと思っている。

記事に書いた図はこれ。

肩の力を抜いて作ってみたのだがミーナさんより送られた図を見て流石に変長駒余りすら自作図は直していないのは不味かったのではないか?という気になってきた。

この図にはラスト変長駒余り順がある。

ちなみにこの図にも今週の詰将棋に出した図にもラスト4手玉方変同がある。

という事で取り敢えず変長駒余りを直してみた。

 

その記事で「この詰将棋で勉強してみるといいのかもしれない。」と書いた手前勉強した方がいいだろうと思い良く見てみると桂を使えば43桂51飛打と出来るなと思い作成した詰将棋

(ちなみにこのブログではこの記事から「初心者用逆算での作り方」の記事に飛ぶことは無い。気になったら自分で記事を見ろというスタンス)

 

初手43桂に61玉は81飛と打てば簡単に詰む。

2枚の飛車の連結が阻止出来ない為に詰む。

 

43桂に42玉と逃げた局面

ここで41飛には53玉51飛成52歩合同龍64玉で

龍を71に活用しての2枚飛車の連結が出来ない為詰まない筈。

 

41玉に52飛と打つ事により同玉に51飛と打てば玉の退路が狭まる。

 

 

51飛に42玉となった場面で43桂が邪魔駒になる。

ここで43の桂を消すため53銀43玉となる。

こうなると先程打った銀がまた邪魔駒になっている。

また邪魔駒を消すために42銀成同玉とすると

4手前の局面から43桂が無くなっている。

更に43銀同玉とすると

これも4手前の局面から53銀が無くなっている。

 

ここで32銀として42玉に41金と滑らせる。

ここで玉方変同がある。

33玉53飛成32玉42龍と変長で33玉53飛成32玉52龍33玉42龍がある。

 

 

ミーナさんより一人前の詰将棋になったといわれるぐらいで詰将棋らしい詰将棋を作れた。

 

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋52の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

46龍 34玉 24金 同玉 29龍 34玉 25龍 同玉 47角 34玉 24金 同玉 26龍 34玉 25龍 以上15手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは説明はいらないが敢えてすると

1金を取る

2玉が逃げる

3金を打つ

4玉で金をとる

5龍で王手

6玉が逃げる

7龍がある地点に移動する

この7手1組の手順を2回する。

 

初手46龍に同金は

同銀同玉に48龍として

56玉66金同玉76金56玉47龍で詰む。

 

初手46龍34玉に取った金を24に捨てる。

同玉に29龍34玉25龍として玉を25の地点に移動させる。

同玉に47角と再度金を取り34玉に再度24金と捨てる。

同玉に26龍として再度の25龍で詰め上がり。

 

 

この詰将棋はこれはこれでありじゃないのか?

いや、これはこれでありだろうと。

 

 

 

 

初心者用逆算での作り方

前順算で軽い感じででやったから今度も軽い感じで逆算で書いてみる。

 

題して

初心者的詰将棋作成法逆算編

(中国語みたいに漢字が多いのがこの前気に入った。)

 

①素材を用意する。

順算と同じでぶっちゃけ何でもいい。

とりあえずこれにする。

(これは何かというと実戦形。実戦形は詰将棋の故郷と本に書いてあったから実戦形。)

 

ぶっちゃけなんでもいい。

 

②とりあえず詰むようにする。

これで詰むようになる。

 

まあ詰む形はなんでもいいが今回はこれにする。

 

③手順を考える。

今回は「31に置いた金を41に滑らせるようにする。」

この形から41金になるようにする。

 

何故その手順?

「それは31に置いた金を41に滑らせるをやりたくなったから。」

自分のやりたくなった手をするのが普通であろう。

 

41金が可能な配置を考えると32銀を置けば出来るなと。

 

32銀で出来るな分かればとりあえずこうした。

これで43銀同玉32銀42玉41金32玉52飛成33玉42龍となる。

 

④急に閃いた手を入れてみる。

ぶっちゃけ何でもいいが

とりあえず飛車筋を通す邪魔駒消去を入れてみた。

これで終わり。

 

普通の詰将棋が出来た。

逆算で作ると詰将棋っぽくなりやすいのは間違いない。

 

 

何と!?

ミーナさんよりこの素材での詰将棋作成例を頂いた。

(ミーナさん作成例)

 

 

何もないところに銀打をする事で変化を複雑にしている。

6筋の駒を省いて完成度が高い。

流石である。

 

この詰将棋で勉強してみるといいのかもしれない。