初心者用順算での作り方

実は私は詰将棋を趣味にしてからこっそりと指の練習で詰将棋を結構作っている。

(※指の練習とは詰将棋の本に書いていた表現で恐らく特に狙いのない詰将棋を作る事のように見受けられた。実際は違うのかも知れない。が表現が面白く感じたのでこのブログでは軽い感じで作った詰将棋を指の練習と今からいうことにする。)

 

詰将棋の作り方を書くのはぶっちゃけていうと上級者だけである。

上級者以外は書かない。そこで初心者が詰将棋の作り方を書くのは新しいと思って今からやってみる事にした。

 

初心者的詰将棋作成法順算編

(漢字ばかりでまるで中国語みたいだ)

 

①まず素材を用意する。

ぶっちゃけ何でもいい。

軽い感じで今回はこれにする。

(これは何かというと指の練習で作った詰将棋の逃れ図から余分な駒を除いた図)

 

まあ本当に素材は何でもいい。

 

②手順を考える。

手順もぶっちゃけ何でもいい。

今回は「今14の地点にいる龍が飛車のいる44の地点に移動して14龍と戻って詰む。」

にする。

 

なぜこの手順?

理由は「今この手順で作ったからである。」

自分で作った手順で解説するのが普通であろう。

詰将棋界には変人が多い説を見たので作ったのと全然違う手順を急に解説しだす人がいるのかもしれない。

が私は普通に今作った手順にする。

これで46飛35玉44龍25玉17桂同と26飛15玉23飛成48と14龍

で詰む。

 

③余詰めを消す。

②と並行して余詰めを消すをしていかなければならない。

が深く考えずに「これで余詰めが消えて居るんだろう。」と軽い感じでいいだろと思っている。

ぶっちゃけていうと余詰めがあっても別にいいだろう。

「初心者は作る事に意味があるんだろう。」と

軽い感じで余詰めを消す。

これで多分余詰めが消えているんだろうと。

 

④急にしたくなった手を入れてみる。

ぶっちゃけ何でもいいのだが

急に駒取りがしたくなった。

ちなみに詰将棋では駒取りはタブーである。

がタブーと聞けばしたくなるのは「人の業」

なので入れてみる。

これで終わり。

 

 

結構肩の力を抜いて作ってみたが「詰将棋はいかに肩の力を抜くかが重要」と本に書いてあったのでこれでもまだ肩に力が入り過ぎているのかもしれない。

 

今週の詰将棋51の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

15飛 同玉 14銀成 同歩 37角 26歩合 同角 16玉 17歩 26玉 36飛成 15玉 16歩 24玉 34龍 13玉 23龍 以上17手詰め

 

詰め上がり図

この詰将棋の狙いは「作意手順の今利いていない飛車の横利きを防ぐ捨て合」と「変化手順に出る飛車の利きを防ぐ捨て合」この2つの捨て合が1つの詰将棋に入っているところ。

 

まず33の飛車筋を通す15飛同玉14銀成とする。

 

ここで16玉と逃げた時は

38角としても36飛成としても詰まない。

38角とした逃れ図

 

そこで角の成れる場所に角打ちをする。

ここで25の地点に合駒にする合駒は飛か香。

それ以外の駒は36飛成17玉27龍で詰む。

香合は同角成同玉36飛成14玉16香15合34龍24合36角で詰む。

 

変化手順の43角に対して飛車の利きを止める34の地点に焦点の中合。まあ捨て合。

同角成17玉となった時。

この時16馬同玉28桂25玉34飛成26玉36龍17玉27龍で17手駒余り無しで詰む。

変同作品っぽいが、16馬とせずに44馬として馬を26OR17に捨てるようにすれば同手数駒余りに出来る。

 

 

ここからミーナさんから指摘が入ったのだが

35馬と直接すれば馬を17から26のラインに捨てることが出来無駄無いと指摘を受けた再度の捨て合について書く必要は無かった。

分かりやすく書くとここでまた無駄な合駒変化を書いている。

阿保である。

 

44馬35桂と再度飛車の利きを止める捨て合をした図。

これで同馬28玉17馬同玉37飛成16玉27龍で同手数駒余りに出来る。

 

14成銀を同歩と取る作意手順では37角と打つと26歩合。

ここでまだ効いていない飛車の横利きを止める捨て合。

歩合以外の合駒は全て35飛成25合26角16玉に取った駒を打てば詰む。

26歩合に同角と取ると早く詰むため16玉逃げるがここで17歩と打つ。

後は26玉から簡単な詰み。

 

作意は「玉の上から現在効いていない飛車の横利きを防ぐ捨て合」変化手順では「玉の下から飛車の利きを防ぐ捨て合」うむ。私の考える詰将棋らしさが出た気がする。

 

 

 

 

今週の詰将棋㊿の解説その3

その2の続き51玉の場面

 

その前に31玉の局面は銀を打てば簡単に詰むとの指摘があった。

指摘者はミーナさん。

確かに21玉24香12玉22香成33銀成21玉24龍で簡単に詰んでいる。

32銀でも上部に脱出できないから簡単に詰むということ。

 

同玉43金21玉24香12玉22香成同玉33金21玉24龍となる。

ということは解説その2で無駄な合駒変化をつらつらと書いていていることになる。

阿保である。自分のあほさに笑ってしまった。

 

この詰将棋で一番難しいところはここでの銀打ちだと個人的に思っている。

が、基本なのかもしれない。

62玉と逃げると簡単に詰む。例として63金71玉74龍82玉84香。

 

同玉と取った時53金61玉64龍72玉と進むのだが

ここでの73歩で詰むと知らなければあそこで52銀と打てない。

が、私がそう思っているだけで基本なのかもしれない。

捕まってなさそうだがここで73歩と打てば詰む。

81玉には85香と打ち当然83に中合

たとえば歩合は72歩成とすれば簡単に詰む。

同玉には62龍

91玉には61龍

92玉には94龍

飛角金銀合も同香と取った後72歩成をすれば簡単に詰む。

例角合

同香82合72歩成同玉63龍81玉72角で詰んでいる。

 

その為82玉として85以遠に香打をして歩合。ここで歩合以外は早く詰む。

 

72歩成93玉83香成同玉73と92玉となる。

94龍に83龍を防ぐ金(飛)合になり

後は83と81玉82歩71玉74龍61玉72龍51玉52龍で終わり。

 

これは「第16世永世名人詰将棋アレンジ」として上手くいっただろうと思っていたが

ミーナさんより右辺だけで終わらした方がいいと指摘を受けてしまった。

この形は余詰めが激しいから無理と思っていたがミーナさんが右辺だけで終わらせていた。

(ミーナさん案図)

確かに右辺だけで終わっている。

流石である。

この詰将棋を見て思ったことは玉方の銀を詰方の香で挟んでいる。

こうすれば53香にひもをつける必要がなかったのかと。

ちなみに全く気付いて無かった。

勉強になる次第であった。

 

わざわざ作成して頂いたのだがそれでも私は自作図の方が好みなのである。

 

 

 

 

今週の詰将棋㊿の解説その2

その1での最終図。

ここでの合駒は

同金51玉53龍となる為簡単に詰む。

 

そこで31玉は(この変化は玉方最善手順だとまた合駒手順を行う。)

33龍として

41玉は43香52玉42龍61玉72銀

32角合は42銀21玉23香同角同龍22合32角

22地点に効かす32飛合は42銀21玉24香として

ここでの22歩合は

31銀成12玉23香成同歩32龍22金合同龍同玉32飛

23歩の中合

22歩同飛31銀成12玉22龍同玉32飛

なので23香成を取った時32龍を防ぐ銀合になる。

が持ち駒に銀が手に入る事になるので22の地点で龍香と龍銀交換して33銀と打つと詰む。

 

その為44龍には51玉が最善となる。

ふとおもったのだがここまでをその1としておけば良かった。

 

自作の詰将棋を長々と解説するため

その3へ

 

 

 

今週の詰将棋㊿の解説その1

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

22角 12玉 14龍 13飛合 13角成 同桂 32飛 同金 24桂 22玉 32桂成 同玉 42金 同歩 同香成 同玉 54龍 51玉 52銀 同玉 53金 61玉 64龍 72玉 73歩 82玉 85香 83歩合 72歩成 93玉 83香成 同玉 73と 92玉 94龍 93金合 83と 81玉 82歩 71玉 74龍 61玉 72龍 51玉 52龍 以上45手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いはこれを見ると下図を見ると分かりやすいんだと思っている。

(永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋 第93問)

22角を打って12玉に14龍とした時にこの図だと飛車合が出来ないが飛車合が出来るとそこからまた手が続く。

そこから作った詰将棋

要するに狙いは「第16世永世名人詰将棋アレンジ」

 

最初に閃いた図はこれ。

「作意は22角12玉14龍13飛合同角成同桂32飛22金合24桂21玉31飛同玉32金同金同桂成同玉42金22玉24香12玉23龍だったんだ・・・」

「金頭の32に取った飛打ちをしたら飛車のある32の地点に効かす22金合だったんだ・・・」

「調べてみるとこの詰将棋は余詰めだったんだ、余詰めを直そうと何度もした!」

「だけど直らなくて・・・俺と戦って・・・時間が掛かった!」

「余詰めなんだ!この詰将棋はもう!なら44銀を取るしかないじゃないか!!」

と思って44銀を取って左側に逃がすようにしたのが今週の詰将棋に出した詰将棋

 

初手25桂は12玉14龍13歩合で詰まない。

2筋に香が打てない為詰まない。

 

初手46角と合駒請求も

同角と取った後24の地点に銀が効く為、詰まない。

 

そこで初手22角

取ると2筋に香が打てて詰む為、12玉と躱し14龍の王手

ここで13桂の移動合は同龍21玉31角成同玉22金で簡単な為13の地点に合駒。

23の地点に効かさない合駒は24桂23香なので23の地点に効かす合駒。

金合は

同角成同桂24桂21玉23龍で簡単。

 

ここで飛車合を発生させることで手が続く。

同角成同桂となり

ここで24桂打ちとすると21玉となり詰まない。

そこで金の頭に飛打ち。

 

ここで飛車を取らず合駒は早く詰む。

例えば31の金を守る22銀合

24桂21玉23龍で簡単。

32の地点を守る金合

24桂21玉32香同金同桂成同玉で持ち駒金2枚になり詰む。

 

32飛には同金と取り金を移動質駒にする。

 

ここでの24桂に玉の逃げ方は22玉

21玉とすると23香と打たれて同金と取れない為早く詰む。

例えば23香に22歩合

32桂成同玉22香成同玉23歩で詰む。

前に効かない桂合も

32桂成同玉22香成同玉24龍23合14桂と桂が打てるため詰む。

角合も

32桂成同玉22香成同玉23金31玉22角21玉11角成同玉13龍と1筋を破って詰む。

 

そこで22玉と逃げ32桂成同玉42金同歩同香成同玉44龍と進む。

 

その2に続く