今週の詰将棋⑱の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。


作意

34金 同玉 33桂成 同角 35歩 あ)24玉 33銀不成 同玉 42角 23玉 34角 13玉 14歩 同玉 25金 13玉 23角成 同玉 33角成 同玉 34金以上 21手詰め

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「詰め上がりに必要な35歩をセットして42銀を42角に換えての積崩し」である。

 

35金同玉の後3手目に56角は45歩合で詰まない

 

3手目33銀成とすると同角同桂成同玉で35に歩がセットされていないので詰まない。

なので序盤はこの手順になる。

 

キズがあるのは作意順あ)24玉のところ23玉でも33銀成同玉で同一手数で詰む。

 

2枚の角を連続で成捨てるこの手筋を見た時に「この収束を忘れないように詰将棋作ろう。」と思い下図から逆算して作ってみた。

 

なんて逆算は詰将棋っぽく見えるんだ。

 

 

 

 

 

今週の詰将棋⑰の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。


作意

47龍 35玉 あ)44角成 同玉 41飛成 い)43歩合 同龍 同玉 54角 同玉 53桂成 同玉 52桂成 同玉 51桂成 同玉 52歩 同玉 53歩 同玉 54歩 同玉 55歩 同玉 56香 以上25手詰め

詰め上がり図

 

この詰将棋は伝説の天才詰将棋作家駒場氏の夕霧を見た時に

「なんて素晴らしい収束なんだ!」

この収束を忘れないようにしようと思い作った。

駒場氏には様々な伝説の逸話が存在しているがその内の一つ。

この図から駒場氏は史上初の都詰煙をわずか1週間で創ったがある。

 

信じられない・・・

凄すぎる・・・

やり過ぎだろう・・・

 

やり過ぎで恐いぐらいである。

これが伝説たる所以なのであろう。

 

 

ここで私が作った詰将棋の解説を始める。

あ)のところ24玉は

25香で同玉は34角同香27龍14玉15歩同玉33馬24玉24馬で詰む。

25香で14玉は15歩同玉33馬25玉36龍14玉16龍(15歩に25玉は上の変化に合流)で詰む。

25香14玉15歩に13玉は34馬12玉34角同香同馬11玉31飛成で詰む。

 

い)のところだが35玉は36龍24玉で26香で

同桂は同龍25合16桂14玉23角成同玉25龍12玉13歩同玉24龍12玉13歩31龍で同手数駒あまりで詰む。

26香に13玉は14歩12玉34角同香13歩成同玉43龍22玉23龍11玉22龍で詰む。

なので い)のところで歩合をして歩を一枚稼ぎ同龍に54角で龍筋を通し収束に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またかぶせる

くるくるNO372について思ったことを書いてみる。

 

まずは歩2枚あればと書いてある。ならば12銀成同玉15香13歩合同香35馬24歩同馬22玉となれば歩2枚手持ちにできる。

詰まないように見えるだけでこの形が私が知らないだけで実は有名な詰む形なのか?

と考える。

 

これは詰まない。

 

あっ初手35馬か

 

これなら歩2枚とって詰む。

こうなると作意は

35馬~15香の19手だろうか?

 

後は変化を考える

 

2手目桂合は

同馬22玉34桂31玉13馬同香22香成で詰む。

8手目桂合(2サイクル目)は

同馬22玉34桂31玉13馬同香22香成で詰む。

実は私は8手目角合はどうするんだろう?と思ったが

8手目角合(2サイクル目)は

同馬22玉13馬同玉14歩同玉23角13玉12銀成で詰む。

 

ちなみに歩桂角合以外はいっさい読んでいない。

 

すなわち解答は19手詰め

この詰将棋を解いた後の感想は

「シンプルな形で手順すっきり」

であった。

何故かと言うと解きたくなる形で作意手順も変化手順もすっきりしているからである。

 

詰将棋を上手く表現出来るもんだなあと感心するのであった

 

この趣向を「置駒の持駒変換」と言うのか

そうなのか!?これは勉強になったのである。

 

 

 

 

 

 

解答を送ってみた

何事も経験が大事だろうと実は初めて詰将棋おもちゃ箱に解答を送ったのである。

その理由はくるくるNO375の形を見た時に「解いて送ったろ。」と思ったからであろう。

何故そう思ったかは教えない。

 

解いてみると

「全題なんてすっきりしてるんだ!?」

と驚いてメールを送ったのである。

最初は結構長文メールだったけどごっそり削って短くして371と376の感想を少し残しただけのメールになってしまったがいいだろう。

初めてメール送るところに長文の間違いメール送ったら怖いから仕方ないね。

 

そこでおもちゃ箱にかぶせてNO371の感想を書いてみる。

ぱっと見銀引を繰り返す11手詰めに見える。

そこで2手目43玉を考えた時43銀成42玉で私のような初心者は53香成を考えてしまった。

41玉23角成32歩合同馬同玉33成銀31玉22角成41玉42成香で11手以内に詰まない。

「え、こんな引っ掛けあるのか!?」

と作者の意図しない事で勝手に引っ掛かってしまった。

おかしいと思い数秒図面を見ていると33成銀で問題ない事に気付く。

そして狙いは玉軌跡とメールを送り狙いは「銀軌跡」と間違える。

そっちやったか!

 

詰将棋は解く」「作者の意図していない罠には引っ掛からない」両方やらなくっちゃならないってのが「初心者」のつらいところである。

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋⑯の解説

今週の詰将棋は下図。


作意

28香 17玉 16飛 同玉 15飛 同馬 同金 同玉 33角 16玉 38馬 あ)27歩合 同馬 25玉 26馬 14玉 15馬 13玉 い)24馬 12玉 13歩 21玉 11角成 同玉 33馬 22歩合 23桂 21玉 31桂成 同玉 32銀 以上 31手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「捨合で出した歩で打ち歩詰め逃れを発生させる」である。

 

序盤急所の位置に香を打ち飛車2枚で角を取り急所の位置に角を打ち捨て合を発生させる。

3筋へ玉を脱出させないように26馬15馬とせまる。

 

作意順 あ)のところで歩合以外は い)で14馬で早詰

例えば桂合は

12玉24桂21玉32桂成12玉22成桂同銀同角成で詰む。

 

歩合の場合い)で14馬で12玉が打ち歩詰め逃れになる。

 

その為14馬ではなく24馬として香筋の利きを止めて収束に入る。

 

この詰将棋は馬の利きに駒が行くが馬で駒が取れず馬が動いたら詰む手筋の詰将棋を作った後、捨て合を発生させるとどうなるか気になって作ったものである。

(元になった自作図 気になる人は解いてみて)