今週の詰将棋①の解説
今週の詰将棋として出したのは下図。
作意手順は
14桂 同歩 23銀 11玉 14龍 13歩(香)合 同龍 同桂 12歩 21玉 22歩
同銀 32銀(成)引
以上13手詰め。
詰め上がり図
この詰将棋の狙いは
14桂同歩23銀11玉14龍の時、1筋の歩を持ち駒に入れて12歩の打ち歩詰め局面を作り出し、歩合を発生させ打ち歩詰めを解消して詰め上げるだったのだが
この時に13歩合
図面を貼る前にもう一度変化余詰めを見ていた時に実は香合でもいい事に気付いた。
まあこれくらいいいやろと思った。
仕方ないよね。
ちなみに2手目11玉の変化手順は
22銀12玉21銀こうなれば同玉には31龍11玉には23桂で簡単に詰んでいる。
そこで下図を見ていただきたい。
これは初手15龍と歩を取ったら13歩合が発生して打ち歩詰めになり詰まない。
なので14龍で歩を取らずに13に合駒を発生させて詰める。
実はこれを出そうとしていたが
22銀成の簡単な一手詰めに貼る前に気付いた。
実は危ないところだったのである。
そこですぐ玉方31香ではなく31銀で考え始めたが
要するに下図。この図は今週の詰将棋に出した図によく似ているのがよくわかる。
この図が気に入らなかった。
1筋の歩を使用したいのに1筋の歩の意味が無くなったから
そこで盤と駒を取り出して急遽考えた図が今週の詰将棋に使った図である。
次回の今週の詰将棋は余詰めチェックした普通の詰将棋を出す予定だったがとある事情によりある構成の詰将棋にする予定。
。
噂の図巧を考えてみる2番
私には一つ気になっていることがあった。
詰将棋の世界には通称「図巧」と呼ばれる100問があるが私はほとんど目にしたことが無い事に。
軽い気持ちで詰将棋を趣味にしようと思ったけどやはり「図巧」を目にして考えてみなければならないのではないだろうかと。
そこで「図巧」の1番の図と作意手順を見た。
そして思った。
「えっ、これの作意手順の意味と変化手順調べるん?」
こうも同時に思った
「それはやりすぎではないのか。いやそれは流石にやり過ぎだろう。初心者にハードル高すぎやろう。これはないな。」
そして2番の図と作意手順を見たときに気付いた。私は気付いてしまった。
これは後世の詰将棋に多大な影響を与えていると。
上図は図巧2番
この図を見たときみなさんはどう思われるのか?
私には見た感じ龍の頭にある金を「邪魔駒消去」し「角桂歩を使って打ち歩詰め回避」に見える。
何故そう見えたかと言うとずばり上で書いた後世の詰将棋に多大な影響を与えているが大きく関係している。
そうか龍の利きを通す邪魔駒消去の元ネタはこれなのか
(龍の縦筋を通す邪魔駒消去は結構考えそうなのでこれじゃないかもしれん)
そうか角桂歩を使って打ち歩詰め回避はこれが元ネタなのか
そうである。この構成を使用した詰将棋が後世にあふれているからである。
2番の図を見ただけで後世の詰将棋に多大な影響を与えているのがよくわかる。
作意手順を見ると
金の邪魔駒消去から始まる。
3手目に16歩を打つと同と同金同玉27龍15玉16龍同玉38角25玉36角成15玉(下図)か同と同金同玉25角15玉となり打ち歩詰めで詰まない。
27金15玉16金同とになり龍筋をとおす
こうなると通したばかりで打ちたく無いのに龍筋をまた直ぐ止める27桂しかない。
そうか後世に多大な影響を与えているのはこの手筋か!!
一度通した龍筋をまた直ぐに防ぐこの手筋か!!
こうなると同と16歩同玉しか手がない。
ここで27角成や27龍をすると15玉でまた打ち歩詰めの局面になってしまう為。
25角
これは同ととすると16の地点に駒の利きが生じて今迄行ってきた15玉の時の打ち歩詰め誘致が発生しなくなる為、同玉。
そうか。そうだったのか打ち歩詰め問題の打ち歩地点に駒を利かすこの収束パターンってこれが元ネタなのか!!
ここで27龍とすると15玉でまた打ち歩詰め。
なので36角成15玉16歩同玉27龍15玉25馬同と16歩同と24龍まで21手。
初心者の私が見ただけで
①角桂歩を使った打ち歩詰め回避
②一度通した龍筋をまたすぐに止める
③25角から始まる打ち歩詰め回避の収束パターン
後世に影響を与えてそうな手筋がわかる。
なんてこった。後世に多大な影響を与えてそうな手筋が2番見ただけで続出するとは・・・
恐るべしは図巧である。
感想
おそろしあ ああおそろしあ おそろしあ
(字余らず)
持っている詰将棋の本 永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋⑧
続いて紹介するのはこの詰将棋である。
この詰将棋は私が非常に意表を付かれた。
興味ある人は解いてみて(第79問)
この詰将棋はぱっと見た感じ退路封鎖にしか見えない。
退路封鎖であれば初手33桂か43香もしくは44香しかありえないと1時間は初手33桂43香44香を考えていた。
だが詰まない。
あれおかしい詰まない。意表付いて53角が質駒でとるタイプかと思い始めた。53角が移動質駒になっていると思い始めた。(移動質駒とは今私が造った造語。質駒を移動させる事。恐らく移動質駒で通じるけど何故か誰もその言葉を使わない。)
53角が移動質駒であれば初手42香しかない同角とした場面で全ての謎に気付いた。
やはり退路封鎖だったと。
そうか53角を33の退路封鎖に使うのか。
香近打を行って53角で33の退路封鎖行い、以降の収束も上手くまとめている。
流石中原誠である。
今週の詰将棋①
タイトルをみてわかるように今日から思い付きで今週の詰将棋をやってみようと思う。
何故やるようにしたかと言うと。
今週の詰将棋ってブログでやっている人いるな。
やってみるとどんな感じなのかな?
そうだ実際やってみて体験してみよう。
そうである思い付きでいきなり始めてしまおうと。
問題図は下図である。(宜しかったら解いてください。)
当然こんな辺境の場所にある詰将棋は誰も解かないと思うであろう。
誰しもそう思う筈である。
そこで私には秘策があった。
数か月前から詰将棋のブログ運営している詰将棋界の誇る逸材を見つけ出したかも知れないのである。
実はもう詰将棋界の巨匠かもしれない。
詰将棋とブログ初心者の私には本当にわからん。
その方にこっそり「詰将棋解いて」って依頼したのである。
これで誰も考えないって事は起こらない筈である。