噂の図巧を考えてみる2番

私には一つ気になっていることがあった。

詰将棋の世界には通称「図巧」と呼ばれる100問があるが私はほとんど目にしたことが無い事に。

 

軽い気持ちで詰将棋を趣味にしようと思ったけどやはり「図巧」を目にして考えてみなければならないのではないだろうかと。

 

そこで「図巧」の1番の図と作意手順を見た。

そして思った。

「えっ、これの作意手順の意味と変化手順調べるん?」

こうも同時に思った

「それはやりすぎではないのか。いやそれは流石にやり過ぎだろう。初心者にハードル高すぎやろう。これはないな。」

 

 

 

そして2番の図と作意手順を見たときに気付いた。私は気付いてしまった。

 

これは後世の詰将棋に多大な影響を与えていると。



上図は図巧2番

 

この図を見たときみなさんはどう思われるのか?

私には見た感じ龍の頭にある金を「邪魔駒消去」し「角桂歩を使って打ち歩詰め回避」に見える。

 

何故そう見えたかと言うとずばり上で書いた後世の詰将棋に多大な影響を与えているが大きく関係している。

 

そうか龍の利きを通す邪魔駒消去の元ネタはこれなのか

(龍の縦筋を通す邪魔駒消去は結構考えそうなのでこれじゃないかもしれん)

そうか角桂歩を使って打ち歩詰め回避はこれが元ネタなのか

 

そうである。この構成を使用した詰将棋が後世にあふれているからである。

 

 

2番の図を見ただけで後世の詰将棋に多大な影響を与えているのがよくわかる。

 

作意手順を見ると

金の邪魔駒消去から始まる。

3手目に16歩を打つと同と同金同玉27龍15玉16龍同玉38角25玉36角成15玉(下図)か同と同金同玉25角15玉となり打ち歩詰めで詰まない。

27金15玉16金同とになり龍筋をとおす

こうなると通したばかりで打ちたく無いのに龍筋をまた直ぐ止める27桂しかない。

 

そうか後世に多大な影響を与えているのはこの手筋か!!

一度通した龍筋をまた直ぐに防ぐこの手筋か!!

こうなると同と16歩同玉しか手がない。

ここで27角成や27龍をすると15玉でまた打ち歩詰めの局面になってしまう為。

25角

これは同ととすると16の地点に駒の利きが生じて今迄行ってきた15玉の時の打ち歩詰め誘致が発生しなくなる為、同玉。

 

そうか。そうだったのか打ち歩詰め問題の打ち歩地点に駒を利かすこの収束パターンってこれが元ネタなのか!!

ここで27龍とすると15玉でまた打ち歩詰め。

なので36角成15玉16歩同玉27龍15玉25馬同と16歩同と24龍まで21手。

 

初心者の私が見ただけで

①角桂歩を使った打ち歩詰め回避

②一度通した龍筋をまたすぐに止める

③25角から始まる打ち歩詰め回避の収束パターン

後世に影響を与えてそうな手筋がわかる。

 

なんてこった。後世に多大な影響を与えてそうな手筋が2番見ただけで続出するとは・・・

恐るべしは図巧である。

 

感想

おそろしあ ああおそろしあ おそろしあ

(字余らず)