今週の詰将棋㊲の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意 

12香 21玉 29香(29~27まで可) 26歩合(26~24まで可) 同香 23歩合 同香 12玉 42飛成 同香 22香成 同玉 32桂成 12玉 34角 11玉 22成桂 同玉 23角成右 31玉 32歩 21玉 22歩 11玉 12馬以上 25手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「歩の連続中合」である。

連続中合詰将棋で二歩禁を利用した歩の連続中合詰将棋を私は見たことが無い。が、私が見たこと無いだけで実は有名なのかも知れない。

 

3手目の29香打ちの時23桂と中合すると

   

同香12玉42龍同香22香成同玉32角成12玉21角11玉となり

歩合以外詰む。

 

そこで29香に23歩と中合

ここで同香は12玉42飛成同香21角11玉22香成同玉32角引成11玉となり歩が打てなくて詰まない。

だが23歩中合には32桂成として

同馬同飛成同玉23角成43玉21角44玉54角成35玉24馬で詰んでいる。

この詰形は何故かわからないが気に入っている。

 

この変化が有る為、3手目の29(29~27まで可)香打ちで24~26の香打ちは23歩の中合で詰まなくなっている。

3手目26香と打った為、23歩の中合で詰まない逃れ図。

 

上記変化の為、3手目の29(29~27まで可)香打ちで玉方の応手は26(26~24まで可)歩の中合となる。

同香と取ったあと最初の変化で書いた通り23歩の中合をしないと詰む為、再度23歩の中合すなわち歩の連続中合が発生する。

これで困ったように見えるが普通に同香と取り12玉となった場面。

ここで42飛成と22香成の手順前後のキズがある。

 

42飛成同香22香成同玉32桂成12玉34角11玉22成桂同玉23角成右31玉となり

連続中合で出した歩を2連続で打って詰ます。

 

連続中合で出した歩を2連続で打って詰ますこの詰将棋の構成は実は非常に気に入っていたりする。