今週の詰将棋㊱の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

42金 22玉 32金 23玉 22金 14玉 36角 25桂跳 15銀 13玉 12金 同香 14銀 同玉 12龍 13合 15香以上 17手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「52の地点にある金を12まで横に滑らしていく。」である。

それだけだと

これで

これを詰将棋として出す勇気が私には無かった。

そこで52金を12で捨てるようにすると

こうなるが

これも詰将棋として出す勇気が私には無いので

もっと詰将棋らしい要素を入れたのが今週の詰将棋で出した図。

 

初手42金以外でも詰みそうに見えるが実は42金でないと詰まない。

ここで23玉は41角22玉32角成12玉21銀で簡単。

 

22玉32金23玉22金33玉は

55角43玉63飛成53合54銀42玉53銀成41玉52龍で早詰。

 

22金に14玉で36角とここの角のラインに角を打つ。(玉方35桂配置で36角と固定できるが36角が見え見えになるので敢えて置いていない。)

これでどう応じても15銀の1手詰みでは無くて25桂跳と13の地点に退路を開ける。

後は15銀13玉12金同香と52にあった金を12の地点に捨てて終了する。

 

この詰将棋は変化の為の駒を一切置いて無いところが良かったのかも知れない。