今週の詰将棋㉝の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。

作意

21桂成 同玉 33桂 同銀 32銀 同玉 24桂 同銀 42飛 同角 22金 33玉 34角成 以上13手詰め

 

詰め上がり図

 

この詰将棋にはモデルがある。

皆さんご存じあの一六世永世名人詰将棋である。

永世名人直伝!完全版”自然流”詰将棋 第14問)

この詰将棋を見て頭2手削って穴熊に出来るなと思いして見た図が今週の詰将棋で出した図。

 

(頭2手削った図)

5手詰めだが最初の変化の時に7手目の詰将棋をモデルにしたからこの局面から7手で詰めば問題ないと信じられないことに思っていたのであった。人間は一度思い込むとずっと思い込んでしまうそういう生き物なのでまあそれはいいや。

 

それは置いといてこお詰将棋の変化解説。

初手21桂成に同銀の場合。

急所に見える23歩を成捨てる22歩成がある。

同玉は33銀同玉34角成で玉が捕まっている。

42玉は43金

32玉OR22玉は33金で簡単。

そこで22歩成には同銀。

21飛同玉32銀同玉24桂と急所の位置に桂を据えて詰む。

21玉は43角成11玉21金

23玉は34角成13玉12桂成

33玉は34金42玉43金

 

なので2手目は同玉。

ここで33桂に11玉は駒余り2手変長になる。

33桂11玉21飛同銀同桂成43角成32銀合33桂11玉21金同銀同馬で詰む。

これは銀合を無くせば防げるので恐らく下図なら防げる。が別の変長が防げていない。

(銀合を防ぐための銀4枚図)

 

3手目33桂に同銀32銀同玉24桂と進む。

ここで23玉も駒余り2手変長で詰む。

23玉34金同銀同角成22玉32飛21玉12飛成

 

うむ。駒余り2手変長のキズがあるが現行のルールだと不完全作かもしれない。まあそれはどっちでもいいや。