今週の詰将棋㉖の解説

今週の詰将棋で出したのは下図。


作意

24銀成 あ)同歩 35銀 23玉 43飛成 い)33銀合 う)24銀 同玉 15金 23玉 24銀 12玉 13銀成 21玉 22歩 31玉 33龍 32金合 21歩成 同玉 22銀打 同金 22成銀 同飛 31金 12玉 22龍 同玉 32飛 23玉 24歩 13玉 33飛成 12玉 23龍 以上35手詰め  

 

詰め上がり図

 

この詰将棋の狙いは「う)のところで普通なら34銀で詰むのだが34銀で詰まないようにして24・13にある歩を取って別の詰め筋を発生させて詰ます」である。

 

あ)のところで同玉は

35銀 33玉 44銀 32玉 43銀成 31玉 32銀打 同飛 同成銀 同玉 34飛 22玉 44角 33歩合 同飛成 12玉 22龍で詰む。

 

それゆえ同歩と取り23の地点を退路として開ける。

 

い)で22の地点に利かす角・銀合以外は

全て34銀12玉23銀打21玉22銀同飛同銀同玉33銀成12玉32龍で詰む。

 

そこで角合だが

34銀 12玉 23銀打 21玉 32銀 同飛 同龍 同玉 3銀成 同玉

で下図になる。

ここで22角43玉44角引成52玉72飛62歩同馬同金同飛成43玉44金で詰む。

 

銀合以外全て34銀で詰むようにしている。

ならば銀合の時に34銀で詰む筈だと思い考えて頂けたらこの詰将棋の狙いは成功である。

う)で34銀とすると

角合の時と同じ変化を辿り

持ち駒が飛角なら詰むが飛銀になり詰まない。

 

それゆえ銀合時には24・13で歩を取り別の詰め筋が発生して詰ます。

 

この詰将棋を作り始めたところは当然ここ。

(もうこれは調整が終わっている図。)

この時に普通なら詰む34銀が特定の合駒の時のみ詰まず。別の詰め筋を発生させて詰むようにした。

 

この理論は面白いんじゃないかと思っていたが、ミーナさんからのコメントにあったように26角が変化でしか動かないのが残念であった。