今週の詰将棋②の解説③

②の続き

この詰将棋の作意は

72桂成左 同と上 84馬 63玉 62桂成左 同銀 74馬 53玉 52桂成 同銀 64馬 43玉 42桂成 同銀 54馬 33玉 32飛 同角 44馬 23玉 22飛 同銀 34馬 14玉 24馬以上 25手詰め

 

この詰将棋の狙いはまず桂成捨てを含めた1サイクルを行い。それが桂馬がなくなるまで4サイクル行い。まったく同じことを次は桂馬の成捨てではなく飛車捨てで2サイクル行うことである。桂馬成捨てでも飛車打ち捨てでもまったく同じ趣向を6サイクル行うことである。

 

後この詰将棋は私の言葉で言う「クリティカル・ストリート」を達成していて、

(クリティカル・ストリートとは1つの筋だけで捨て駒が発生し、なおかつそれが4マス以上であること。私が勝手に造った造語。)

 

なおかつ私の言葉で言う「完璧」でもある。

(ここでいう完璧とは手筋以外の手が0手で有る事。)

 

捨て駒が2段目だけに発生し、4段目で馬の移動を行う。

趣向が終わったら玉が3段目から4段目に移動し即詰め上がり。

なにか面白い感じで有り。詰め上がり図も王と馬を除くと左右対称になっている。

非常に私好みの詰将棋になっている。

 

軽い気持ちで作ったけど凄い詰将棋になった。

「俺って才能あるんじゃね」

自画自賛しつつ終わる。

 

 

今週の詰将棋②の解説②

①の続き

この詰将棋を調べていると気付いた膨大な変化があった事に。

全部調べてから出せって話だろうがまあ驚かせたかったいじょうそれは仕方無い。

 

まず初手72飛だが

同と寄りは同桂成左 あ)同と63玉 い)73成桂52玉61馬同と62飛同と同成桂同銀同桂成左53玉64銀で詰む。

あ)で同歩は83飛で詰む。
  同と同桂成同歩は83飛で詰む。

 

い)の73成桂を防ぐために82にと金と置いておかなければならない。
と金が無くなればこの変化で詰む。

73成桂の好手から61馬の好手がある。

 

64銀の図

なので72飛打ちに同と寄りとは出来ない。

 

次に72桂成右だが

同歩は84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉 う)63飛同銀同馬同玉74銀53玉63飛で詰む。

う)この63飛の好手がある。

清算した後詰んだ図

なので72桂成右に同歩とは出来ない。

 

作意順通り進めこの紛れ

72桂成左同と上84馬63玉62飛だが

え)同と上ととると同桂左成同銀74馬53玉52飛同銀同馬で詰む。

え)の変化で5筋の守備が無くなるため51のと金ではとれない。

 

次は62桂成右の紛れだが

お)同と上は同桂成同銀74馬53玉52飛同銀同馬で詰む(62飛を同と上と一緒)
  同と寄は同桂成同銀74馬53玉52飛同と同桂成同銀54飛43玉52飛成で詰む
  同歩は同桂成同銀74馬53玉52飛同銀同馬同と54飛63玉74銀で詰む

お)で同と寄りの場合

お)で同歩の場合

お)で同銀とした場合。同桂成のとき同と寄と出来52の地点と73の地点を厚くできて詰まなさそうである。

同と寄りの図。

 

作意順通りに進め

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀ここで同桂成とすると

同と寄りとすると1つ前の逃れ図と同じになる。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉 か)52飛

か)ここで52飛とすると同銀同桂成同と64馬43玉34銀同銀44飛32玉34飛22玉31馬12玉21馬同玉で詰まない。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉 き)42飛

き)ここで42飛は同銀同桂成同とで詰みそうに見えない。

 


72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉42桂成同銀54馬33玉 く)34飛

く)ここで34飛は22玉で詰まない。
     44馬も32玉12飛22歩合で詰まない。

 

72桂成左同と上84馬63玉62桂成左同銀74馬53玉52桂成同銀64馬43玉42桂成同銀54馬33玉32飛 け)同角

け)14への退路開放するための同角.。同角じゃないと早く詰む。

 

これで作意順以外の紛れは耐えれそうである。

 

③へ続く

 

 

 

 

 

 

今週の詰将棋②の解説①

今週の詰将棋で出したのはこの問題である。

 

「戦車隊(チャリオッツ)から逃げる王様(キング)」

 

作意は

72桂成左 同と上 84馬 63玉 62桂成左 同銀 74馬 53玉 52桂成 同銀 64馬 43玉 42桂成 同銀 54馬 33玉 32飛 同角 44馬 23玉 22飛 同銀 34馬 14玉 24馬 以上25手詰め

 

この詰将棋を作ろうと思ったきっかけは下記詰将棋に起因している。

(暇人作 10月15日出題分)

この詰将棋解いてみて

  

 

 

 

 

 

 

この詰将棋を見て解いた後は特に何もなかったのだが

作者コメントで

「もう少し繰り返せれば面白くなりそうなんですけどね。」

と書いてあった。そう書いてあった。

 

そのコメントを見たとき私はこう思った。

「もう少し繰り返した詰将棋作って驚かしてやろう。」

 

そうである詰将棋初心者の私は出来るんじゃないかと思ったのである。

 

「こんなん。持ち駒に金加えたら楽勝やろう。」

落ち駒の金が強すぎてどうやっても詰む。

 

「こんなん。2段目にと金置いたら楽勝やろう。」

置いてあると金が強すぎてどうやっても詰む。

 

「これ。ひょっとして難しいのか!?」

気付いた。

とりあえず暇人さんの創った詰将棋の駒の意味を全て調べる事にした。

 

最初は52歩の意味が分からなかったが気付いた。

これは横からの飛車打ちに対するものだと。

 

そして桂成して銀でとらせばいいんじゃないのかとも閃いた。

 

そして出来た図が下図である。


読むのが面倒なのでと金を置いて横からに厚くしている。

実は22飛をせずに24歩同玉34馬15玉16飛の余詰めがある。これに気付いたのは完成図が出来てからである。

 

この図をコメントを見た日にずっと考えていて閃いたのである。

だが私はここで気付いた気付いてしまったのだ。

桂馬が4枚存在している事実に。

桂馬4枚あったら馬を端にできるなと。

 

「ここで気付いてしまったなら仕方がない。

 こうなってしまったら私が創るしかないだろうと。

 趣向手順内で4連続桂馬成捨て2連続飛車飛車打ち捨てを行う

 詰将棋を私が創るしかないだろうと。」

 

そして次の日から考え始めた。

作成途中で桂馬を3枚置いたときに気付いた。

銀が1枚足りないなと。

 

どうしようかと思っていたら思い出した。ああそういえば最初に全ての駒の意味調べた時、14銀の意味薄かったな。14角にしたらいいやろと。

 

この時は気付かなかったが後になって気付いた。

14角に変えたことによって退路が開けラストに余詰めがあったのに勝手に消えて居たことに。

 

「これは天啓なのであろうか。それとも天がこの詰将棋を愛したのであろうか。」

軽い感じで14銀を14角に変えて起こった変化に自画自賛をしていた。

 

最後に92歩だったのを93歩に変えたら左右対称っぽくなったなと思い今週の詰将棋に出した。

それが一番上にあった図であり。この図である。

 

ちなみにこれが詰め上がり図である。

 

暇人さんに見ていただくと「驚いた。」と書いてあり目的は達成したと思っていた。

これで全て終わった思っていた。

あの詰将棋解答選手権チャンピオン戦3回出場の暇人さんが余詰めについて何もいってなかったからである。

 

だが私は日曜日から凄い不安になった。

とんでもない数の余詰めが存在しているのではないのかと。

 

そうである日曜日から問題出題者が問題を出した後に問題のチェックをするという離れ業を私はやり始めた。

 

②へ続く

 

 

 

詰将棋について考えてみる 10月18日に出題されていた問題③

②の続き


(暇人 作)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これって飛車の移動合が出来るなあ。

そうか23に移動質駒をした飛の移動合があった。

21飛があった。

 

ここで23桂12玉21飛成同玉の時は駒が足りないように見える。

①の時に読んでいた詰まない紛れに似ているからである。

 

なので33馬

 

ここで12玉は21飛成で簡単。

なので合駒。

22金合は23桂12玉21飛成同金11飛同金11桂成13玉24金で詰む。

 

22銀合は23桂12玉21飛成同玉11飛同銀同桂成32銀で詰む。

 

そこで22角合

 

これであるこの形である。

飛車の王手に飛車合。角(馬)の王手に角合。

この変化量でこの形が最善なのである!!

私は正直にすごい衝撃を受けた。

 

思わず作者に

「この収束って有名なのそれともオリジナル(自分で考えた形)なの?」

って聞いてみた。

これはどうしても聞かざるを得ない。

 

返答は

オリジナル(自分で考えた形)であった。

 

なっなんだって!?

 

この収束をあっさり本日の詰将棋で出してくる。

詰将棋界とは怖いところである。

 

22角合以降の手順について

23桂12玉21飛成同玉11飛同角同桂成31玉42角41玉51角成31玉42馬で詰む。

 

 

以上の手数を考えると

作意は

23桂打 同飛 31飛 21飛 33馬 22角合 23桂 12玉 21飛成 同玉 11飛 同角 同桂成 31玉 42角 41玉 51角成 31玉 42馬 以上19手

 

そして解説をみてまたもや衝撃をうける。

3手目41飛には21桂合で逃れていると

 

おいおいおい

 

そんな手一切読んでないぞ

一体本日の詰将棋でどこまで考えさせるつもりなんだ!?

 一体本日の詰将棋にどれだけの変化・紛れのある詰将棋を出しているんだ!?

一体どれだけのレベルの詰将棋を本日の詰将棋として出すんだ!?

 

まったくもって詰将棋界とは怖いところである・・・

 

 

 

 

 

 

詰将棋について考えてみる 10月18日に出題されていた問題②

①の続き

(暇人 作)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日になり閃いた。23桂打同飛31飛の形の玉が狭いのではないのかと。

23の地点に飛車が移動質駒になっているこの形が。

 

ここで考えてみると12玉22玉は23桂成同玉は33馬でも33龍でも簡単に詰む。

 

なので21の地点に合駒だが

桂以外を合駒をした時は23桂と跳ねて22玉は33馬と急所に引いて簡単に詰む。

 

12玉に関しては11飛と打てば33馬で簡単に詰む。

そこで21金合をして12玉は

21飛成同玉11飛でもいいし11飛同金同飛成でも簡単に詰む。

 

そこで33の地点に駒を利かす21桂合を考える。

23桂22玉32飛打13玉の時。私の手が止まった。

あれ桂合の時は23桂と違うのか?

 

そして気付いた。私は気付いた24馬の好手に。

 

同玉35飛成24金12玉32龍で簡単に詰む。

 

24馬の好手が入り作意っぽいけど駒が余る作意はこれと違うのか!?

 

③へ続く

 

 

詰将棋について考えてみる 10月18日に出題されていた問題①

私はその日この詰将棋を見て衝撃を受けた。

何故ならこの図を1日で解けと書いてあるからである。

(暇人 作 10月18日出題分)

是非考えてみて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一目見ただけで難しく感じる。

皆さんはどう感じるのであろうか。

 

難しく見えるけど1日で解けって書いてあるから初手13飛か31飛で簡単に詰むのかなと考え始める。何故なら23桂打ち同飛の形が玉が広くて捕まりそうに見えないからだ。

 

で考えてみると詰まない。もしかしてこの形を1日で考えろと言っているのか!?

 

しかしそれしか考えられない。

そこで私は閃いた。

同桂の形が私が知らないだけで有名な収束パターンではないのかと。

ここで12玉及び21玉は

11飛22玉12飛23玉14飛成32玉41飛成22玉24龍23合33馬12玉23馬で詰む。


なので22玉

ここで42飛52飛62飛で詰むのではないのかとずっと考えていた。

32に合駒を発生させて取って詰ませると。

だが詰まない。この詰将棋は難しすぎる私には詰ますことが出来ないと諦めた。

 

②へ続く

 

 

 

 

  

今週の詰将棋②

私は最近この構成の詰将棋が出来るんじゃないか思った。

まあ同じ構成はあるんでしょうけど。

そして多分出来た。

生まれて初めてこういうタイプの詰将棋を作った。

それが下図。

(宜しかったらコメント欄に何手詰めかの手数だけコメントお願いします)

 

 

「戦車隊(チャリオッツ)から逃げる王様(キング)」

 

 

こういうタイプの詰将棋を生まれて初めて作ると非常に愛着がわくなあ。

詰将棋命名するのが分かる気がする。

なので命名